リスティング広告をはじめたいがキーワードの選定方法がわからない
と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
リスティング広告は検索連携型広告と言われるようにキーワードの選定が肝心です。キーワードの選定を間違えると、費用ばかりかかって効果が出ないということもあります。
この記事では、リスティング広告を効果的に運用するために肝心なキーワード選定の方法について解説します。
しっかりとキーワードを選定し、効果の上がるリスティング広告を作成しましょう。
それでは、実際にリスティング広告のKWの選定方法を順番に解説します。
まずはサービスの理解を深めていきましょう。
自社のサービスがどのような立ち位置で、どのような人たちに利用してもらいたいかを考えることがスタート地点になります。
まずはどのようなユーザーに届けたいのかを整理します。
同じサービスでもターゲットが異なれば、出稿するKWも異なります。
女性向けなのか男性向けなのか、若者向けなのか大人向けなのかなど、ペルソナをより具体的にしていくことが重要です。
次に競合と比較した際に強みを洗い出します。
いきなり強みが出てくることはないので、自社の特徴、そして競合の特徴を洗い出します。
その特徴のなかから顧客が求めているもので、かつ競合が持っていないものが自社独自の強みになります。
サービスのリサーチが終了したら、軸となるKWを洗い出します。例えば、「テニスシューズ」のように、まずは一語で検索されるKWをできるだけ多くピックアップしましょう。
軸KWを洗い出すためには以下の4つの方法があります。
Googleキーワードプランナーでは、KWとそれに関連するKWを収集できます。
軸KWのイメージがまったくわかない場合、広告の出稿を検討しているサイトのURLを指定すると、KW候補が抽出されます。
Googleキーワードプランナーで関連したKWを含めた月間検索ボリュームや競合性、広告単価もチェックできます。
軸KWには、キーワードプランナーで調べたKWのうち関連度が高い、検索ボリュームが多い、競合数値が高いKWを選びましょう。
競合サイトで出稿しているKWを参考にしましょう。競合サイトのKWは、「シミラーウェブ」というツールで確認可能です。
検討しているKWで実際に検索し、上位5つ程度のサイトを参考にします。「シミラーウェブ」では、競合のKWだけでなく実際にそのKWにユーザーが流入しているかも確認できるので、ユーザーが求めている情報もわかります。
Yahoo!知恵袋や、教えてgooのようなユーザーが質問を投稿するサイトで、商品やサービスを検索してみましょう。
実際にユーザーが抱えている悩みや、サービスや商品の代替品として使用されているものなどがわかります。
軸となるKWの候補を挙げたら、そのKWの類義語も挙げていきます。
類義語を自分で見つけるのは大変なので、ツールを使い見つけることがおすすめです。類義語は「Weblio類語辞典」という無料ツールで見つけられます。
例えば「カフェ」を調べると、「喫茶店」や「コーヒーショップ」「パーラー」などと表現されます。
軸KWの正式名称や専門用語での表現なども見落とさないようにしましょう。また、正式名称ではなくても広く知られている言い方などがあれば候補にいれましょう。
軸KWの洗い出しが終わったら、掛け合わせKWもリストアップします。掛け合わせKWはサブKWとも呼ばれ、軸KWと一緒に使われるKWです。
掛け合わせKWは、「比較」「おすすめ」「価格」「キャンペーン」などがよく挙げられます。
掛け合わせるKWは多くても3つ程度がおすすめです。掛け合わせるKWが多すぎるとターゲットを狭めてしまい、表示回数が少なくなります。
自社の広告を検索する際に、掛け合わせKWとして検索されそうなKWをピックアップしていきましょう。
自社のサービスや商品を求めるユーザーが検索するKWはある程度予想できるため、まずは自分で掛け合わせるKWを考えてみましょう。
自社の製品の強みやアピールしたいことを想像し、ユーザーのニーズを考えます。例えば、安さを売りにしている場合は、軸KWを合わせて安いと検索されやすいと想像できます。
まずは自分の頭で想像することで、次の方法で効率よく掛け合わせKWを見つけられます。
キーワードプランナーは、軸KWだけでなく関連したKWも表示されます。関連するKWは掛け合わせKWとしてピックアップします。検索ボリュームが多いKWは、ユーザーニーズも高いので取り入れるようにしましょう。
ラッコキーワードでは、サジェストや関連KWを一覧で確認できます。軸KWとどんなKWを掛け合わせて検索されているのかがわかるので、関連性の高いKWをリスティング広告の掛け合わせKWとして取り入れましょう。
ここまででピックアップしたKW候補を4種類にグルーピングしていきます。KWを4つにグルーピングすることで、目的に合ったKWを見つけやすくなります。質よりも量を意識して取り組みましょう。
指名KWとは、商品やサービス名などの自社商品名を直接指名して検索することで、リスティング広告では必須のKWです。
指名KWで検索されると購買意欲が高い傾向があるので、コンバージョン率も高くなります。
自然検索ですでに1位に表示されている場合でも、必ずサイトがクリックされるとはかぎりません。複数の動線を確保するためにもKW候補に入れておきましょう。
「購入」「予約」、「価格」などすでに購入することを前向きに検討しているユーザーが検索するKWです。購入KWは購入に近いKWなので、できるだけ多くピックアップしましょう。
このようなKWは、広告費用が高くなってしまいますが、高い確率でコンバージョンが見込めます。
「おすすめ」「方法」などは、ユーザーが情報を集めているときに検索するKWです。
このKWで検索するユーザーは、購入前にその商品の使用方法や関連するおすすめ商品を探していることが多いです。コンバージョン率は低くなりますが、より多くのユーザーへアプローチできます。
ビッグKWは、その商品のジャンル全体を表すKWで、検索ボリュームが大きいKWのことです。
ビッグKWのみで広告表示させると広告費用は高額になるため、単独ではなく他のKWと掛け合わせて考えるのがおすすめです。
キーワードプランナーでKWの情報を調査します。
キーワードプランナーにピックアップしたKWを入力するとKWの月間検索ボリューム、競合性、入札単価が確認できます。
Googleの検索エンジンにおいて、指定したKWが月間平均して何回程度検索されたかを数値で確認できます。指定したKWの過去12ヵ月間の検索ボリュームの推移も確認できます。
指定したKWの競合状況が表示されます。競合性は「低」「中」「高」の3種類で表示され、同じKWで競合サイトが多いほど「高」に近づきます。
検索ページの上部に表示するための目安となるクリック単価です。リスティング広告ではKWごとにクリック単価を設定しますが、この金額をもとにページ上部に表示するためのクリック単価の目安を確認します。
リスティング広告では、マッチタイプの設定が重要です。マッチタイプとは、どのような検索KWまで広告を表示させるかの範囲を設定することです。
マッチタイプは次の3種類です。
完全一致<フレーズ一致<部分一致の順にターゲットとなる範囲が広くなります。またマッチタイプによって広告にかかる費用も異なります。
KWの一部分だけ一致した場合に広告を表示するオプションです。KWそのものが入っていない検索も含まれます。
検索したKWが、指定したKWと部分的に一致した場合や関連性が高い場合、類義語や誤字、表記ゆれの場合にも広告が表示されます。
多くのユーザーにアピールできますが、指定したKWと関係ないユーザーにまで広告が表示されてしまうデメリットもあります。
マッチタイプを設定しない場合、部分一致がデフォルトで表示されます。
KWの表記ゆれや類似の場合も表示されます。KWに違いがあっても同じ意味と解釈される場合は表示されます。
部分一致よりもターゲットが絞り込めます。フレーズ一致を利用すると、自社の商品やサービスを検索しているユーザーだけでなく、より多くのユーザーにアピールできます。
フレーズ一致の設定は、KWを二重引用符で囲みます。(例: “テニス シューズ”)
KWとまったく同じ語句で検索されたもの、同じ意味のKWで検索された場合に表示されます。KWの語順は入れ替わっても問題ありません。
また、意味が同じであれば表示されるため、「ホームページ」「ウェブサイト」のようなKWの類義語でも広告は表示されます。表記ゆれでも意味が同じであれば表示されます。
3つのタイプの中でもっともターゲットを絞れるマッチタイプです。余計なKWが入力されると表示されないため、表示回数が少なくなることがデメリット。
しかし、指定したKWにマッチしたユーザーに直接表示されるためクリック率が上がることがメリットです。
完全一致を設定する際には。KWを角カッコで囲みます。(例: [テニスシューズ])
参考:キーワードのマッチタイプについて – Google 広告 ヘルプ
除外KWを設定するとその語句を含む検索をした場合に、広告が表示されないように設定できます。
例えば、帽子店で野球帽を取り扱っていない場合は、「野球帽」を除外KWに設定します。
除外KWを設定することで、広告を表示するターゲットの絞り込みが可能。より広告に関心のあるユーザーに絞り込めるのでリスティング広告の費用対効果が上がります。
除外KWとして設定するのは次のようなKWです。
ネガティブなKWや関係ないKWを除外KWに設定して効率よく広告を表示させましょう。
KWは出稿しておしまいではなく、データを見ながら改善していくのが重要です。
ここではCVが取れているKWとCVが取れていないKWの2つに分けて考えていきます。
まずはCVが取れているKWについてです。
まずはマッチタイプを広げることを考えていきましょう。
CVが取れているKWで完全一致やフレーズ一致などで出稿している場合は、より広いマッチタイプに変更することでその周辺のKWまで出稿することができます。
一方でこの方法では無駄なKWにまで出稿してしまいCPAが悪化することもあります。
CVがとれているKWはクリック単価をあげることでより多くのCVが取れる可能性があります。クリック単価を上げることで、上位表示することができるためより多くのクリックを得ることができます。
ただしこの方法はCPAが合うかどうかということも考慮する必要があるので注意が必要です。
次にCVが取れていないKWについてです。
CVが取れていないKWは取れているKWとは逆にマッチタイプを狭めていくということが必要です。
特に全く取れていないKWや表示すらされていないKWは削除することで、KWの管理がしやすくなります。
CVが取れていない、または取れていてもほとんど無い場合はクリック単価を下げましょう。
CPAがあっていない場合はクリック単価を下げることで、CPAも下がる可能性があります。
リスティング広告はKW選定が肝心です。KW選定に失敗すると、どんな魅力的な広告でも効果が出ないということもあります。
この記事を参考にKW選定のポイントを押さえ、成果の上がるKW選定をしてください。
またリスティング広告のKWは運用後も放置しないで、改善していくことも重要です。分析、改善を繰り返しより成果の上がるリスティング広告を目指しましょう。
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