Google広告のオーディエンスターゲティングを活用すると、特定の「人」に向けて広告を配信できます。
自社の商品に興味、関心があるなど、成果が発生する可能性の高いユーザーに広告を配信できるため、広告の費用対効果も上がります。
しかし、検索広告のオーディエンスターゲティングがよくわからないという方もいるのではないでしょうか?
そこで、この記事では、Google検索広告のオーディエンスターゲティングについて詳しく紹介します。効率よく広告を配信するための手法となりますので、ぜひ参考にしてください。
目次
オーディエンスターゲティングとは、「広告枠」に出稿するのではなく、サイトへの訪問履歴や、興味・関心など、インターネット上の行動履歴に基づき、特定の「人」に対して広告を配信することです。
通常の検索広告で、検索キーワードのみのターゲティングの場合、検索した老若男女すべてのユーザーへ広告が配信されます。
例えば女性向けの化粧品を販売している場合、女性だけにターゲットを絞り、さらに、50代向けの化粧品を販売しているのであれば、40〜60代の女性に向けて広告をたくさん配信すると、広告の効率も良くなります。
この行動履歴に基づくデータをオーディエンスデータと言い、Cookieを利用して取得します。
このデータと自社で保有するデータを掛け合わせ、より精度の高いターゲットへ広告を配信できます。
オーディエンスターゲティングを利用すると、特定のユーザーのみへ広告を配信する、一部のユーザーへの広告の入札の強弱をつけるなども可能です。
Google検索広告で活用できるオーディエンスターゲティングは次の種類があります。
DFSAとも表記され、Googleが所有する年齢、性別、子どもの有無や世帯収入をはじめとするユーザーの属性を絞り込み広告を配信することです。
デモグラフィックとは、「人口統計学的属性」の意味です。
設定できる属性は次の通りです。
ターゲットとなるユーザーの属性が明確に絞られている場合に効果的なターゲティング方法です。
ユーザー属性の情報は、あくまでGoogleによる推測のため、正確であるとは限りません。
IMSAとも表記され、ユーザーの直近の検索行動や、広告のクリック、動画の閲覧、アプリのダウンロードなどのデータから、購買意欲の高いユーザーとGoogleが判断したユーザーに対して広告を配信できます。
「購買意欲の高いユーザー層」は、カテゴリに分類されており、任意のカテゴリを選択できます。
かなり詳細なカテゴリまで用意されていますが、配信するカテゴリを絞り込むほど対象となるユーザーが少なくなります。
広告が配信される数を検証しながら、どこまで絞り込むかを検討しましょう。
RLSAとも表記される、自社のWebサイトなどに訪問したことがあるユーザーの情報をリスト化し、リストにあるユーザーだけに広告を配信できる機能です。
サイトを訪問したことがあるユーザーを広告の配信対象とするため、コンバージョンする可能性が高いユーザーに効果的にアプローチできます。
ユーザーリストの保持期間は自由に設定できますが、過去30日間でアクティブユーザーが1,000以上必要なため、早めにリストの設定をしておきましょう。
ライフスタイルや趣味、習慣などのカテゴリに該当するユーザーに対して、広告を配信できます。
例えば、キャンプ用品を販売したい場合は、「アウトドア愛好家」とカテゴリを選定し、キャンプ用品のキーワードも設定します。
カテゴリ設定により、アウトドア好きな人とキャンプ用品を探している人の両方にアプローチできるようになります。
さまざまなカテゴリを設定できるため、ユーザーのライフスタイルなど通常とは異なる角度からアプローチできます。
リマーケティングリストに含まれるユーザーと属性や検索行動が似ているユーザーに対して広告を配信できます。
検索行動は似ていますがサイトを訪れたことがないユーザーのため、新規開拓したい場合に有効です。
Google広告では、リマーケティングリスト作成の際に類似ユーザーリストが自動で作成されます。
自社が保有するメールアドレスや電話番号、住所などの顧客データを活用してユーザーに広告を配信する方法です。
Google広告の管理画面から、顧客データをアップロードすることで簡単に設定できます。
検索、ショッピング、Gmail、YouTube、ディスプレイなどGoogleを利用している顧客にアプローチ可能で、ブランドの認知やコンバージョンの促進に繋がるため費用対効果の向上が期待できます。
マッチングには、最低1,000件以上のデータが必要のため注意が必要です。
Google広告のオーディエンスターゲティングをうまく活用するためには、ターゲティングとモニタリングの設定の違いを理解することが必要です。
「ターゲティング」の設定では実際に配信先を絞り込み、「モニタリング」の設定では絞り込みしないでターゲット別に配信結果を確認できます。
ターゲティングを設定すると、広告を配信したいユーザーに絞って広告を配信できます。とくにディスプレイ広告では、ターゲティング設定をしないと広範囲に広告が配信され、予算を使い切る可能性があります。
反面、ターゲティング設定した場合、広告の配信先を絞り込むため、機会損失の可能性もあります。
モニタリングを設定すると、ユーザーを絞り込まないで広告を配信できます。広告を配信したうえで、モニタリング設定したターゲットによってレポートが作成され、確認できるようになります。
絞り込みを行わず配信ユーザーの分析が行えるため、反応のいいユーザーを見つけ広告の配信先を判断することにも使用できます。
また、設定したターゲットごとに配信に強弱がつけられます。
モニタリングでは、従来の広告のリーチを減らすことなく広告を配信し、オーディエンスごとの配信状況の確認や入札単価の強弱をつけられます。
機会損失の可能性も少ないため、モニタリング設定から始めるのがおすすめです。
Google広告のオーディエンスターゲティングを活用すると、成果の見込みがあるユーザーに絞って広告を配信できるため広告の効果の改善が見込めます。
またオーディエンスターゲティングは、データを活用する、新規顧客の開拓に繋がるなどのメリットもあります。
しかし、オーディエンスの対象はGoogleの推測のため確実ではなく、より広告の効果を高めるためには広告の検証や改善が重要です。
オーディエンスターゲティングを活用し、広告の配信状況を日々確認しつつ、より成果の出る広告を目指しましょう。
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