WebサイトのSEO対策として重要な「被リンク」についてよくわからないと悩んでいませんか?
被リンクとは、他のWebサイトから自社Webサイトへ貼られるリンクのこと。被リンクは、Webサイトの信頼性を高め、検索エンジンのランキングで上位表示されるために欠かせない要素です。
この記事では、被リンクの基本から、SEO効果を高めるための具体的な施策、さらには悪質な被リンクの見分け方までをわかりやすく解説します。
被リンクの効果を最大限に活かし、SEOに強いWebサイトを構築するためのヒントを紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
【この記事でわかること】
目次
被リンクとは、他のWebサイトから自社のWebサイトへ貼られているリンクのことです。被リンクは「バックリンク」や「外部リンク」と呼ばれることもあり、SEOにおいて重要な要素の一つです。
インターネットの世界を道路に例えると、Webサイトは目的地、被リンクはそこへ続く道のようなものです。道が整備されていることで、人々はスムーズに目的地へ辿り着けます。同様に、被リンクが多いサイトは、ユーザーだけでなくGoogleのクローラーもアクセスしやすくなるため、検索結果で上位表示されやすくなります。
つまり検索エンジンは、新しいページを発見するためや、掲載順位を決めるために被リンクを利用してあらゆるページを巡回しています。
被リンクについて理解したところで、次は被リンクがSEOに与える効果について詳しく見ていきましょう。
被リンクには高いSEO効果があり、被リンクを多く獲得しているサイトは、Googleの検索結果で上位表示されやすくなる傾向があります。
なぜなら、Googleは被リンクをWebサイトへの「推薦状」のようなものだと考えているからです。多くのサイトからリンクされているWebサイトは、それだけ信頼性が高く、良質な情報を持っていると判断されます。これはGoogleが公式に掲げている「Googleが掲げる10の事実」にも明記されています。上位表示されることによって、ページへの流入が増える効果も期待できます。
さらに被リンクは、Googleの検索エンジンがWebサイトを巡回しやすくなる効果もあります。Googleの検索エンジンは、クローラーと呼ばれるプログラムを使って、Webサイトを巡回し、情報を収集しています。
被リンクが多いサイトは、クローラーが訪れやすくなるため、サイトの情報がGoogleに認識されやすくなります。新しいページを作成した際にも、クローラーがすぐに情報を収集し、検索結果に反映されやすくなるというメリットもあります。
しかし、被リンクなら何でも良いというわけではありません。質の低い被リンクは、逆にサイトの評価を下げてしまう可能性もあります。SEO効果を高めるためには、信頼できるサイトから、関連性の高いページへ、自然な形で被リンクを獲得することが重要です。
良質は被リンクの獲得は、SEO対策として重要です。具体的に、被リンク獲得のための施策は以下の8つがあります。
それぞれわかりやすく解説します。
Webサイトを運営していると、ページが削除されたり、URLが変更されたりすることがあります。このような場合、以前そのページに貼られていたリンクは「リンク切れ」となり、ユーザーを正しいページに導くことができなくなり、SEOの評価が下がる可能性もあります。
リンク切れを発見したら、そのサイトの管理者に連絡を取り、自社サイトの関連するページへのリンク変更を提案してみましょう。これは、サイト管理者にとっても、ユーザーにとっても有益な提案となるため、被リンクを獲得できる可能性が高まります。
自社サイトやコンテンツについて言及しているWebサイトを見つけ、被リンクを依頼する方法です。
Googleで「自社のサイト名」や「自社のコンテンツ名」を検索すると、自社サイトについて言及しているWebサイトを見つけることができます。
言及しているにもかかわらずリンクが貼られていない場合は、Webサイトの管理者に連絡を取り、被リンクを依頼してみましょう。
同じジャンルや関連性のあるWebサイトに記事を寄稿し、その記事内で自社サイトへのリンクを貼ってもらう方法です。
寄稿する際は、自社サイトと関連性の高いテーマを選びましょう。また、質の高い記事を執筆することで読者の興味を引き、自社サイトへのアクセスが増える可能性もあります。
自社サイトと関連性の高いWebサイトと、相互にリンクを貼り合う方法です。ただし、関連性のないサイトとの相互リンクはGoogleのガイドラインに抵触する可能性もあるため、注意が必要です。
関連性の高いサイトとの自然な形での相互リンクであれば問題ありませんが、SEO対策のみを目的とした相互リンクは避けるのが賢明です。サイト立ち上げ当初であれば、被リンク獲得として有効な方法です。
インフォグラフィックとは、情報を視覚的に表現した図解のことです。文字だけの情報よりもわかりやすいため、多くのユーザーに好まれる記事を作成できます。
複雑な情報やデータをわかりやすくまとめたインフォグラフィックが掲載された記事は、多くの人の目に留まりやすくなります。そのため、他のWebサイトに掲載される可能性が高まり、被リンクも獲得しやすくなります。
インフォグラフィックを作成したら、その画像を検索してみることも大切です。リンクを貼らずに画像を掲載している場合は、リンクを貼るように言いましょう。
一次情報とは、独自の調査やアンケートなどによって得られたオリジナルデータのことです。一次情報を含むコンテンツは、他のサイトから参照される可能性が高く、被リンク獲得に繋がりやすいため、積極的に活用しましょう。
独自調査やアンケートをまとめる場合は、調査方法や調査期間を明確に記載し、信頼のある情報として発信しましょう。
新しいサービスや商品のリリース、イベント開催などの情報をプレスリリースとして配信する方法です。
プレスリリースを出すことで、多くのメディアやニュースサイトなどに掲載される可能性が高く、被リンク獲得に有効な手段となります。効果的なプレスリリースを発信するには、ユーザーの求める情報をわかりやすくまとめる、自社サイトへのリンクを自然に入れるなどの対策が重要です。
無料で利用できるサービスやツールを提供し、Webサイトに掲載してもらうことで被リンクを獲得する方法です。さらに使い方を解説する関連記事を作成すると、そこからも被リンクが獲得できる可能性があります。
提供するサービスやツールは、ユーザーにとって役立つものであり、自社サイトと関連性の高いものの必要があります。また、独自のサービスやツールを作成する必要があるため、難しい場合は別の方法を利用しましょう。
FacebookやX(Twitter)などのSNSで自社サイトのコンテンツを発信し、ソーシャルリンクを獲得する方法です。記事は検索エンジンからだけでなく、SNSを通して見つけられることもあります。
SNSで多くのユーザーにコンテンツを拡散することで、Webサイトへのアクセスが増加し、被リンク獲得にも繋がる可能性があります。気軽に利用できる方法のため、発信用のSNSアカウントも作成しておくのがおすすめです。
サテライトサイトとは、メインサイトのSEO効果を高めることを目的とした関連サイトのことです。サテライトサイトで良質なコンテンツを作成し、メインサイトへのリンクを貼ることで、被リンクを獲得できます。
サテライトサイトを作成する際には、自社サイトと関連性の高いジャンルで、単体でも存在意義があるようなユーザーに価値のあるサイトを作成することが大切です。
既存のコンテンツを分析し、より質の高いコンテンツを作成して被リンクを獲得する、海外で有名な方法です。具体的には、以下の手順で進めます。
SEO効果を高めるために、とにかく多くの被リンクを集めたいと思うかもしれません。しかし、被リンクはあくまでも自然発生したもの(ナチュラルリンク)が重要で、Googleのガイドラインに違反するような悪質な被リンクは、逆にサイトの評価を下げてしまう可能性があります。
ここからは、悪質なリンクであるアンナチュラルリンクと、悪質な被リンクが貼られた場合の否認方法を解説します。
Googleが定めるガイドラインでは、被リンク獲得を目的としたリンクを「アンナチュラルリンク」と定義し、ペナルティの対象としています。具体的には、以下のようなリンクが挙げられます。
このような悪質な被リンクは、サイトの評価を大きく下げてしまう可能性があります。被リンクを獲得する際には、Googleのガイドラインを遵守し、ユーザーにとって有益なナチュラルリンクを獲得するように心がけましょう。それぞれのリンクについて、詳しく解説します。
金銭のやり取りによって被リンクを獲得する行為は、Googleのガイドラインで明確に禁止されています。
かつては、被リンクを販売するサイトやサービスが多く存在し、SEO対策として利用されるケースも見られました。しかし、Googleのアルゴリズムは進化しており、現在ではこのような人工的なリンクは容易に検出され、ペナルティの対象となります。
高額な費用を支払って被リンクを購入しても、サイトの評価が下がるだけなので絶対に避けましょう。
ワードサラダとは、意味のない文字の羅列や、キーワードを詰め込み過ぎた不自然な文章のことです。
低品質なサイトから貼られたリンクは、ユーザーにとって有益ではなく、SEO対策のためだけに作られたものであるため、Googleから低品質なリンクと判断されてしまいます。
自然な文章で、ユーザーにとって役立つ情報を提供することを心がけ、ワードサラダのような不自然な文章は使用しないようにしましょう。
サイトの内容と全く関連性のないサイトからのリンクも、アンナチュラルリンクとみなされる可能性があります。
例えば、化粧品に関するサイトに、自動車販売サイトからリンクが貼られている場合、そのリンクは不自然であり、ユーザーにとって有益とは言えません。
被リンクは、関連性の高いサイトから獲得することが重要です。サイトの内容と関連性の低いサイトからのリンクは、SEO効果が低いだけでなく、アンナチュラルリンクと判断される可能性もあるため、注意が必要です。
もし、自社サイトに悪質な被リンクが貼られていることが判明した場合には、Google Search Consoleの「リンク否認ツール」を使って、悪質な被リンクを否認できます。リンク否認ツールを使用することで、Googleに「このリンクは私のサイトとは無関係であり、評価に含めないでほしい」と伝えられるため、定期的にチェックして悪質な被リンクは否認しましょう。詳しい手順は以下のとおりです。
自分のサイトがどのような被リンクを獲得しているのか、定期的にチェックすることはSEOにおいて非常に重要です。被リンクの状態を把握することで、サイトの課題や改善点が見えてきます。被リンクを調べるための代表的なツールは、以下の2つです。
これらのツールを使用することで、自社サイトに貼られた被リンクを簡単にチェックできます。それぞれ、紹介します。
Google Search Consoleは、Googleが無料で提供しているWebサイト管理ツールです。被リンクの状況を把握するだけでなく、サイトの検索パフォーマンス向上に役立つ様々な機能が備わっています。
Google Search Consoleで被リンクを調べるには、以下の手順に従います。
Google Search Consoleでは、被リンクの数だけでなく、被リンク元のサイトの質や、どのようなアンカーテキストが使われているのかといった情報も確認することができます。これらの情報を分析することで、より効果的な被リンク獲得戦略を立てることができます。
Ahrefsは、SEO分析に特化した有料ツールで、被リンクに関する詳細なデータを取得できます。Ahrefsでは、以下の手順で被リンクを調べます。
Ahrefsでは、被リンクの数、被リンク元のドメイン数、被リンク元のサイトのドメインランク、アンカーテキストの種類など、被リンクに関する詳細なデータを確認できます。
また、被リンクの推移をグラフで表示する機能もあるため、被リンク獲得の成果を視覚的に確認できる点もメリットです。
Ahrefsは有料ツールですが、無料トライアルも用意されているため、まずはお試しで使用してみるのも良いでしょう。
被リンクは、SEOにおいて非常に重要な要素です。良質な被リンクを多く獲得することで、Googleからの評価を高め、検索順位向上に繋げられるでしょう。
しかし、被リンクの獲得は容易ではありません。闇雲に被リンクを増やすのではなく、Googleのガイドラインを遵守し、ユーザーにとって有益な自然なリンクを獲得することが重要です。
今回紹介した被リンク獲得のための施策を、ぜひ実践してみてください。被リンクの状態を定期的にチェックし、改善を繰り返すことで、SEOに強いサイトを目指しましょう。
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