不用品回収業者がリスティング広告で成果を出すための方法と失敗の原因

不用品回収業者の方がWebで集客を始めようと考えたときに、リスティング広告を行うことが多いと思います。

リスティング広告は配信開始すればすぐに問い合わせが発生するので、即効性のある集客方法であることは間違いありません。

しかし、効果的な配信方法を知らなければ、いくら広告費をかけても思ったような成果は出ず、お金を無駄にしてしまう可能性が高いです。

deltaでも数多くのご相談をいただく中で、リスティング広告を配信していたけれどうまくいかったという不用品回収の会社様に多く出会ってきました。

しかし、deltaにお任せいただくことで、成果を出すことに成功した会社様は多いです。

それは、deltaでこれまで蓄積してきた知見をもとに運用しているためです。

そこで今回は不用品回収業者がリスティング広告で成果を出すためにどのようなポイントに気を付ければいいのかについて解説していきます。

不用品回収業者がリスティング広告で成果を出すのが難しい理由

不用品回収業者がリスティング広告で高い費用対効果を出しているのは稀だと思います。

多くの企業が、あまり利益の出ていない状態で広告を配信しているのではないでしょうか?

それは、不用品回収のビジネスが他と異なる特殊な点があるためです。

ここではその理由を3つ紹介します。

広告CVと実CVの差が大きく効果測定が難しい

不用品回収業者は電話での問い合わせがメインの業界になります。リスティング広告で電話計測を正確にするのは難しく、実際の問い合わせよりも広告CVが多くなってしまうことがあります。

コールトラッキングツールを導入することで、電話問い合わせの件数を正確に計測することが可能になりますが、かなり費用がかかるため中小企業にとっては現実的ではありません。

そのため、実際の問い合わせと広告CVを照らし合わせて、どの広告から問い合わせが来ているのかを知る必要があります。

しかし、なかなかそこまで丁寧に行うことができない会社が多いため、見当違いのキャンペーンに予算を割くといったことが起こってしまいます。

差別化が難しい

不用品回収業者は差別化が難しいビジネスです。多くの会社が「安い」「早い」を売りにしているため、リスティング広告でも同じような訴求が目立ちます。

安くて早いというのはユーザーのニーズとして間違いなくあるので、その部分は強調すべきだと思いますが、リスティング広告で問い合わせを獲得するためにはそれ以外の強みを見つける必要があります。

案件単位の売り上げの差が大きい

不用品回収業者のビジネスの特徴として、案件ごとに売り上げの差が大きく異なるという点があげられます。

例えば、冷蔵庫1個の回収であれば数千円ですが、ゴミ屋敷の片付けなどになると数十万円の売り上げになります。

このような特徴を理解せずにリスティング広告を配信すると、問い合わせの件数は多いものの売り上げは上がらないということになりかねません。

そのため、しっかり問い合わせや成約した案件の単価を知って、広告運用に反映させる必要があります。

不用品回収業者がリスティング広告を始める前に準備すべきこと

ではまず、不用品回収業者がリスティング広告を始める前に準備すべきことを紹介します。

リスティング広告はすぐに始められるのが特徴ですが、いきなり始めてもなかなか成果は出ません。

まずは、どのように配信するかの戦略を練る必要があります。

ニーズの把握

まずは不用品回収業者に依頼するユーザーがどのようなことを求めているのかについて知っておきましょう。

よくあるニーズとしては、以下のようなものがあります。

  • 早く回収してほしい、即日回収してほしい
  • 安く回収してほしい
  • 買取できるものは買取してほしい
  • クレジットカードで決済をしたい
  • 信頼できる業者に依頼したい

この他にも、引越しもまとめてお願いしたいなども考えられますが、思いつく限りのニーズを出してみましょう。

ニーズの調査は実際の声や、検索キーワード、知恵袋などのサイトで調べることができます。

競合調査

次に競合の調査を行っていきましょう。まずはどのような競合サービスがあるのか、そしてそのサービスがどのような特徴を持っているのか、どのように集客しているのかを見ていきましょう。

競合調査の方法としては、実際に検索して調べる方法や競合調査ツールを使って調べる方法があります。

具体的に見るべきポイントとしては以下のようなものがあります。

  • 訴求軸・訴求ポイント
  • ランディングページデザインのトンマナ
  • ランディングページのコンテンツ
  • 配信キーワード
  • 広告文
  • CTAの種類

訴求軸決め

ニーズの把握と競合調査が終わったら、どのような訴求を行っていくのか決めていきましょう。

訴求軸としては、ユーザーのニーズがあり競合と差別化できている部分となります。

例えば、競合より買取できる品目が多かったり、高値で買取できるのであれば、それを簡潔に伝えるキャッチコピーを考えます。

ランディングページ制作

ニーズの把握、競合調査、訴求軸決めが終わった段階でランディングページを作り始めましょう。

リスティング広告を始めるにあたって、すぐにランディングページを作り始めてしまう方が多いですが、しっかりと時間をかけて作ることをおすすめします。

ランディングページの質でリスティング広告の成果は大きく変わってしまうため、質の低いランディングページを作ってしまうとリスティング広告の設定をどう変えても成果は出ません。

また、ランディングページの制作にかかる費用もピンキリです。フリーランスに依頼すれば数万円で作成できることもありますが、会社によっては100万以上かかることもあります。

もちろん、高ければいいというわけではありませんが、あまり安く作ってしまうと失敗の可能性が高まります。

目安としては最低30万円以上、できれば50万円はかけて制作するのがおすすめです。

不用品回収業者がリスティング広告で成果を出すためのポイント

ランディングページが準備できたら、早速リスティング広告を配信してみましょう。

ここではリスティング広告を配信するにあたってポイントになる部分を5つに絞って紹介します。

アカウント設計

アカウント設計というのは、広告アカウントのキャンペーンや広告グループをどのようにグルーピングするかということです。

アカウント設計を考えるうえで、まずはアカウント構造について理解しておく必要があります。

Google広告のアカウント構造については以下の記事で説明しているので、分からない方は一度目を通してみてください。

リスティング広告のアカウント構造と成果の出るアカウント設計の方法>> 

では、不用品回収のリスティング広告においてどのようにキャンペーンを分けるべきかというと、「想定される案件の大きさ」になります。

具体的には以下のようにキャンペーンを分けるのがおすすめです。

  • ゴミ屋敷
  • 遺品整理
  • 不用品回収

キーワード選定

次にそれぞれのキャンペーンごとにキーワードを選んでいきます。

「ゴミ屋敷」「遺品整理」「不用品回収」というようにキャンペーンを分けた場合、それぞれでキーワードを選んでいく必要があります。

リスティング広告におけるキーワード選定の基本については以下の記事で説明しているので、より詳しく知りたい方は確認してみてください。

リスティング広告のキーワード選定方法を解説!マッチタイプや改善方法も紹介

全てに共通しているのは地域ビジネスになるので、「サービス×地域」のキーワードはどのエリアでも高い効果が期待できます。また「サービス×業者」やサービスの単ワードでも高い効果が期待できます。

さらに不用品回収キャンペーンであれば「廃品回収」「リサイクル」、遺品整理では「生前整理」「家財整理」といった近いキーワードは穴場になりますので、安く問い合わせが取れる可能性は高いです。

また、リスティング広告におけるキーワードではマッチタイプも重要な要素です。マッチタイプを広げると、より広いキーワードにも配信されるようになります。

そのため、以前までは部分一致だと関係のないキーワードまで広がってしまい、効果が期待できなかったのですが、最近は部分一致の方が多くのシグナルを読み込めるようになっているので、自動入札を使用する際には部分一致をおすすめしています。

広告文・アセット作成

次に広告文を作成していきます。広告文を考えるうえで重要なことは、キーワード・ランディングページとの一貫性です。

どのようなキーワードで検索してその広告文を見ることになるのか、その広告文をクリックするとどのようなランディングページに遷移するのかということを考えて広告文を作成しましょう。

特にランディングページでファーストビューに表示される訴求との齟齬がないように気を付ける必要があります。

例えば、広告文でクレジットカード決済可能と表記しているのに、ランディングページでは現金のみと記載してしまっているといったことです。

また、アセットの設定も忘れないようにしましょう。アセットは広告表示オプションと呼ばれていた部分で、広告に画像や電話番号、住所などを設定することができます。

アセットを設定することで、クリック率の向上が期待できます。

入札戦略

リスティングにおいてどの入札戦略を選ぶのかは成果を出すために重要な要素です。最初はコンバージョン数の最大化や目標コンバージョン単価を設定することをおすすめしますが、遺品整理などは検索ボリュームが少ないため、配信が出ない可能性があります。

そのような場合は、クリック数の最大化に変更して様子を見ましょう。

除外キーワード

不用品回収では受注につながらない問い合わせが発生することがあります。

そのようなキーワードは事前に除外しておくことが重要です。例えば「無料」「求人」などが入ったキーワードです。

また、「粗大ごみ」というキーワードで検索してきた人は、行政の回収と勘違いしていることがあるので、事前に除外しておくことが大切です。

他には「リサイクルショップ」や周辺のエリア名なども間違いが多いキーワードなので、事前に除外しておくのがいいでしょう。

より問い合わせを増やすためにできること

ここまで、一般的な不用品回収のリスティング広告の方法を紹介しましたが、検索ボリュームや需要には上限があるので、どこかで予算を増やしても問い合わせが増えないという状態になるでしょう。

それでも問い合わせを増やしたいという方におすすめの施策を紹介します。

夜間の広告配信

不用品回収ビジネスは電話問い合わせの割合が多いため、夜間の配信を止めている会社も多いのではないでしょうか。

しかし、夜間でも不用品回収に関する検索をしているユーザーはいるため、その需要を取りこぼしてしまっていることになります。

この対策として、電話タップボタンを外したランディングページで広告を配信するという方法があります。

問い合わせをフォームだけにすることで、電話に出られない夜間でも問い合わせを獲得することができます。

地域ターゲティングを外した配信

地域名×サービス名で検索しているユーザーは、その地域でサービスを探しているということなので、地域を絞って配信する必要がありません。

例えば、北海道への旅行中に「不用品回収 沖縄」と検索しているかもしれません。

地域ターゲティングをしているとそのようなユーザーを逃してしまうので、地域名での検索は地域ターゲティングを外すことで機会損失をなくすことができます。

Yahoo広告・Microsoft広告

リスティング広告と言えばGoogle広告が有名ですが、Yahoo広告とMicrosoft広告も同じように検索結果に広告を配信することができます。

Yahoo広告はGoogle広告よりも自動入札の精度が高くないので、部分一致での配信よりもフレーズ一致や完全一致での配信を主にすることで成果が期待できます。

また、Microsoft広告はあまり配信が出ませんが、法人の問い合わせの割合が高いという特徴があります。

周辺キーワードへの配信

不用品回収業者のリスティング広告では、主に「不用品回収」「遺品整理」「ゴミ屋敷」を中心にキーワードを設定しますが、「リサイクル」「片付け」「断捨離」「大掃除」なども新しくキャンペーンを作って配信することで、問い合わせの獲得が期待できます。

ただ、メインのキャンペーンよりは件数は少なくなるので、優先度としては低くなるでしょう。

リスティング広告以外の集客方法

ここではリスティング広告以外での集客方法について紹介します。

リマーケティング広告(ディスプレイ・デマンドジェネレーション・動画広告)

リマーケティング広告というのは一度サイトに訪れた人に対して広告を配信する手法です。

リスティング広告は検索画面に広告を出すという手法ですが、リマーケティング広告はサイトのバナーやYouTubeに広告を出すことができます。

一度サイトに訪問した人に絞って広告を配信することができるため、効果的なアプローチをすることができます。

ディスプレイ広告やデマンドジェネレーション、動画広告などでリマーケティングを実施することができます。

まずは、バナーがあれば開始できるディスプレイ広告から始めてみるのがいいでしょう。

SEO対策

SEO対策はリスティング広告と比較して成果が出るまでに時間のかかる施策ですが、資産性が高いというメリットがあります。

SEO対策は将来への投資という意味合いが強いのである程度費用はかかりますが、一度問い合わせを獲得できるようになればしばらくは安定します。

リスティング広告を始めて、売り上げが上がるようになったタイミングで、少しずつSEOに投資するのがおすすめです。

MEO対策

MEO対策は大幅に問い合わせを増やせる施策というわけではありませんが、サービス名×エリアで検索した時にビジネスプロフィールが表示されれば、確度の高い問い合わせが獲得できるため、しっかりと対策をしておきたいポイントです。

最低限やっておきたいこととしては、説明文を充実させておくことと基本情報を充実させておくことです。

また、余裕があれば投稿の更新や画像の更新も行っておくとよいでしょう。

投稿は事例やお客様の声を更新するのがおすすめです。

Meta広告(旧Facebook広告)

Meta広告ではFacebookやInstagramに広告を出すことができます。Google広告とは異なり、検索がないためバナーがメインになりますが、本名での登録が基本のため精度高く配信できるのが特徴です。

Meta広告でもリマーケティングを配信することができるので、まずはリマーケティングから配信するのがおすすめです。

LINE広告

LINE広告も不用品回収業者の集客に活用することができます。LINEは日本ではほとんどの人が使っており、若者から年齢の高い方までリーチできるのが特徴です。

LINEもMeta広告と同様にリマーケティングから配信するのがおすすめです。

不用品回収業者がリスティング広告会社を選ぶポイント

ここでは不用品回収業者がリスティング広告会社を選ぶポイントを紹介します。

実績

これまで不用品回収のリスティング広告をやったことがあるかというのは重要です。

ある程度の経験があれば、どのように運用することで成果が出るかというのが分かりますが、初めて運用するとなると成果を出すために時間がかかるでしょう。

特に問い合わせごとの売り上げが異なるので、運用者は成果が出ていると思っても、実際には売り上げが上がっていないということが起こってしまいます。

売り上げまで見てるか

売り上げの状況を把握してくれているかというのも重要なポイントです。不用品回収業者のリスティング広告の場合、問い合わせが多くても売り上げが上がらないという可能性があるので、売り上げ状況の共有が重要です。

現場の状況まで見ながら広告運用に生かしていれば、いい運用者であるといえるでしょう。

不用品回収業者がリスティング広告でやってはいけないこと

不用品回収業者がリスティング広告でやってはいけないことについて紹介します。

安いランディングページを使う

よくやりがちな失敗として、テストだから安いランディングページから始めるということがあります。

しかし、安く作ったランディングページは質が低い可能性が非常に高いので、どれだけ運用が上手でも効果を出すのは難しいです。

安く作ったランディングページでリスティング広告が上手くいかなかったからといって、広告がダメと片づけてしまうのはもったいないでしょう。

最低でも30万、できれば50万円程度の費用をかけてランディングページを作れば、ある程度質の高いものができるでしょう。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は検索広告に比べてクリック単価が安いため、配信したいと思う方も多いですが、リマーケティング以外の配信はおすすめしません。

ディスプレイ広告で配信すると電話タップCVが大量につきますが、実際の問い合わせが来ないという状況になります。

もしディスプレイ広告での配信を行うのであれば、オーディエンスをリマーケティングに設定することをおすすめします。

LINE問い合わせ

問い合わせの数を増やすためにLINE問い合わせのボタンをランディングページに設定することがありますが、LINEからの問い合わせは質が低いためなかなか受注につながらないという特徴があります。

また、LINE問い合わせを広告の入札に使うと、実際の問い合わせと乖離が大きくなるため、自動入札がうまく機能しない原因にもなります。

そのため、ランディングページにLINE問い合わせボタンを設置するのはおすすめしません。

まとめ:不用品回収のリスティング広告はぜひdeltaに

今回は不用品回収業者のリスティング広告について解説しました。不用品回収業者のリスティング広告は経験がない方にはなかなか難しいので、実績がある会社に依頼するようにしましょう。

deltaでは不用品回収業者のリスティング広告支援を数多く行っているので、ノウハウが溜まっています。

もし、今後リスティング広告会社に依頼することを検討しているのであれば、一度ご相談ください。

まずは、オンラインMTGで現在の状態を伺います。

こちらの記事もおすすめ

まだデータがありません。

お問い合わせ

WEB集客のプロフェッショナルが施策の提案から実行までを支援します

WEBでお問い合わせ 公式LINEでお問い合わせ