シナリオ配信は、Lステップの中でも売り上げを上げるために最も重要とも言える機能。
うまく活用することで、コンバージョン率を一気に向上させることも可能です。
しかし、シナリオ配信の使い方がわからない、シナリオがうまく作成できないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、Lステップのシナリオ配信でできることやメリット、シナリオ作成方法、設定方法を詳しく解説します。
Lステップのシナリオ配信について知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事でわかること
目次
Lステップのシナリオ配信とは、予め登録した複数のメッセージを、指定した順番で決められたタイミングで配信できるLステップのメイン機能の1つです。
シナリオ配信は、LINE公式アカウントの「ステップ配信」と同じような機能ですが、すべてのユーザーに1通目から配信できたり、分岐点を細かく変えたりと、マーケティングを行う上でよりきめ細かい対応が可能です。
例えば、1番から4番までを順番に送るメッセージがあるとします。
すでに1番のメッセージを配信後に友だち登録した場合、LINE公式アカウントでは、ユーザーは2番のメッセージから受け取ります。
しかし、Lステップのシナリオ配信は、どのタイミングで友だち登録しても1番から順番にメッセージを受け取れます。
ユーザーは、登録していきなり3通目のメッセージを受け取っても、内容を理解できない可能性もあり、即ブロックされかねません。
1通目から順番にメッセージを配信できるシナリオ配信であれば、親しみも持たれやすくユーザーとの信頼関係を構築しやすいメリットもあります。
また、LINE公式アカウントでは、みなし属性でユーザーを分けますが、シナリオ配信では、登録時にアンケートを取るなどしてより細かく正確な分岐で配信が可能です。
Lステップのシナリオ配信では、次のことができます。
それぞれ解説します。
シナリオ配信は、配信ユーザーの条件を設定して、ユーザーによって配信内容を変更したり、特定のユーザーだけに向けて配信したりできます。
例えば、次のようにユーザーを属性分けできます。
以上のように、ユーザーを細かく属性分けしてメッセージを自動で変更して配信できます。
男性向けに女性用の化粧品をセールスしても、興味がある可能性は低くブロックされてしまいます。
しかし、女性だけに向けて化粧品をセールスすれば、コンバージョンする確率は一斉配信するよりも向上します。
シナリオ配信は、配信するユーザーを細かくセグメントすることで、コンバージョン率の向上や配信数の節約ができ、コスト削減にも繋がります。
また、商品購入後やセミナー開催後の人へも配信できるため、きめ細やかなフォローが行え、リピート率の増加にもつながります。
シナリオ配信は、設定した時間に自動でメッセージを配信できます。
LINE公式アカウントでは、配信のタイミングは1日単位、配信時間は1時間単位でしか設定できませんが、Lステップのシナリオ配信では、分単位で細かく配信時刻を設定できます。
毎日同じタイミングで配信できるため、読まれやすいタイミングに絞って配信可能です。
さらに、「登録翌日の17時25分」などの細かい時間設定も可能なため、ターゲットによって細かく時間設定したい場合にも有効です。
リッチメニューはスタンダードプラン以上が使える機能で、LINEの画面に常に表示させて友だちにお知らせできる機能です。
Lステップでは、シナリオ配信のメッセージに合わせて、リッチメニューを自動で切り替えできます。
例えば、2日目のシナリオ配信の後にリッチメニューをセールメニューに切り替え、5日目まで読んだ友だちは元に戻すなど、リッチメニューで訴求する内容を変更できることもメリットです。
シナリオ配信には、2種類の「シナリオタイプ」があります。
シナリオタイプとは、配信タイミングのことで指定方法は「時刻」と「経過時間」があります。管理画面でシナリオ配信を選択すると、どちらかを選択して指定できます。
シナリオ配信をうまく活用するなら、「時刻」の指定がおすすめです。
時刻で指定すると登録したユーザーに対して、毎日決まった時間に定期的に配信できます。
シナリオ配信は属性を絞って配信できるため、その属性のユーザーが読みやすい時間を推定して配信することが重要です。
例えば、「5日間毎日午後7時」と指定した場合、シナリオ配信したその日から5日間毎日午後7時に、メッセージが配信されます。
毎日決まった時間に定期的にメッセージを届けられるため、メッセージを読まれる確率が高くなります。
経過時間は、LINEに登録したユーザーに対して経過時間ごとに、メッセージを配信できます。
例えば、友だち追加した1時間後、5時間後、12時間後と指定した場合、朝9時に友だち登録したユーザーには、朝10時、昼1時、夜9時にメッセージが配信されます。
しかし、夜10時に友だち登録した場合、配信されるのは夜11時、深夜3時、朝10時です。深夜や早朝のメッセージの配信は嫌われる可能性があり、いつの間にかブロック率が上昇する場合もあります。
3日間限定キャンペーンのような、限定を訴求する場合に適した配信方法ですが、友だち登録タイミングによっては深夜や早朝メッセージを送ってしまう可能性があることには注意が必要です。
シナリオ配信は、うまく活用することで売上を大きく増加させることも可能です。そこで大切なのが、配信するシナリオの組み立て方です。
ここでは、シナリオ配信を成功させるためのシナリオ作成時の考え方を紹介します。基本的には次の順番でシナリオを組み立てていきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
まずは、友だち登録した顧客を属性分けします。
シナリオ配信は属性分けが大切です。属性分けしないで一斉配信のみの場合、顧客によっては不要なメッセージが届くためブロック率が上昇し、配信数が増え無駄になります。
年齢や性別、地域など大まかなものでいいので、3~5グループに分けましょう。
例えば、副業セミナーを開催している場合、Lステップに登録した人の中から次のように属性分けをします。
同じように副業に興味がある人でも、属性によって興味のある内容や副業したい理由が異なります。
そのため、それぞれに合ったシナリオや、メッセージの分岐点を作成する必要があります。
属性分けが終わったら、回答フォームで顧客をそれぞれの属性に分類します。顧客に回答してもらうのは、友だち登録直後がおすすめです。
登録直後は顧客のモチベーションも高く、アンケート回答率が上がるためです。
メッセージの分岐は、回答フォームの回答直後に行いますが、アンケート回答がない場合は、顧客の分類分けもできません。そのため、アンケート回答特典を付けるなど回答率を上げる工夫も必要です。
シナリオを考える前に大切なことは、それぞれのセグメントごとのニーズを考えることです。
属性分けが終わったら、それぞれの属性ごとの悩みをできるだけ多く書き出してみましょう。悩みをみつけるには、自分で考えるだけでなく、インターネットで調べる、本や雑誌を読む、友人に聞いてみるなどの方法もあります。
悩みのリサーチは、いいシナリオを作成するためのポイントです。書き出した悩みが多ければ多いほど、各属性のニーズが明確になっていきます。
できれば、それぞれの属性ごとに少なくとも30個以上は悩みを書き出しましょう。
例えば、副業セミナーに興味がある人には次のような悩みが考えられます。
これらの悩みを解決するためのシナリオ配信を作成し、顧客のニーズにあった配信を作成していきましょう。
ここまで完了したら、シナリオを作成していきます。
例えば、副業セミナーのLステップの場合、次のようなシナリオを作成し配信していきます。
いきなり商品の訴求から始めるのではなく、まずは顧客との信頼関係を築くことからはじめます。
信頼関係を築くためには一方的な配信だけでなく、回答フォームなどを使いながらコミュニケーションを取りましょう。
例えば、興味がある副業の種類を聞き、「Webデザイン」と答えた場合にWebデザインに関する資料を配布すれば顧客の満足度が上がります。
また、シナリオ配信はセグメントによって配信対象を変更でき、配信途中で購入見込みが高い顧客だけにセールスを配信することも可能です。
このように、顧客との信頼関係を築きながら、顧客の状況によって配信を変更していき、ぜひ購入したいと思えるようにしてから、クロージングに進むのがポイントです。
最後に、実際にLステップのシナリオ配信を設定しましょう。
具体的には、次の順番で設定していきます。
それぞれ、解説します。
最初にLステップにログインして、左メニューの「シナリオ配信」をクリックします。
「シナリオ一覧」画面が表示されたら、「新しいフォルダ」でフォルダを作成して、新しいシナリオを作成します。
真ん中にある「+新しいシナリオ」をクリックします。
2種類のシナリオタイプ「時刻」「経過時間」のどちらかを選択します。
「時刻」は決まった時間を指定するタイプ、「経過時間」は友だち登録してから〇時間後に1通目、〇時間後に2通目というように指定するタイプです。
基本的に「時刻」を指定するのがおすすめです。
次にシナリオを編集します。編集するのは次の項目です。
対象の絞り込みで、セグメントした顧客を指定します。対象を絞り込むことでブロック率の低下やコンバージョン率の向上が見込めます。
最後に、配信するコンテンツを作成します。
いつ、どのようなメッセージを配信するのかを設定します。それぞれのセグメントのニーズに合ったコンテンツを作成しましょう。
シナリオ配信を設定後には、テスト配信も可能です。できるだけテスト配信を使い、誤字脱字や見やすさ、内容のチェックを行いましょう。
シナリオ配信は、Lステップのメインとも言える機能です。
シナリオ配信は、ユーザーの状態によって細かく分岐も可能です。セグメントしたユーザーのニーズに合った配信をすれば、ブロック率の低下やコンバージョン率の向上が期待でき、売上の増加も見込めます。
Lステップで売上をあげるためには、シナリオ配信をうまく活用することが鍵です。ぜひこの記事を参考に、魅力的なシナリオを作成してみてください。
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